Welq事件から学ぶ記事のリライト方法 「コピペ方式」
先日、記事のリライト方法を紹介しました。
3,000文字ほどのロングな記事なので、時間がある時に見てもらえると嬉しいです。
あのやり方が正統派のやり方ですが、今回は、反則的なWelq方式を紹介します。
もう1年も前のことなので、ご存じの人も多いと思いますが、Welqから学べることも多いので、今回紹介して行こうと思います。
簡単に、Welq事件の紹介
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が、2016年12月に自社が提供していた医療キュレーションサービス「Welq」について、不適切な記事が多数掲載されていたとして謝罪しました。
これでWelqを含めた同社が運営する九つのキュレーションサイトを全て閉鎖することになりました。
Welqは医療を中心に、さまざまなキーワードで1位を独占していました。
非常にたくさんのキーワードで1位をとっていたSEOに強いサイトだったのです。
Welqがやってた不適切な方法とは?
Welqの責任者に村田マリっていう人がいて、この人は「SEOの女王」と呼ばれた凄腕の人でした。
この人がやっていたやり方は、Googleの裏を突いたやり方で、たくさんの安い人材を使い(ランサーズなどの外注や、インターンの安い人材を使って)毎日100記事もアップしていたそうです。
具体的にやっていた方法はこんな感じ。
1.キーワード1位、2位の記事をコピペする
まず、上位表示したいキーワードをGoogle検索し、1位、2位の記事を見ます。
読んで良い記事をコピペするところから始まります。
2.Googleサジェストを使い、検索が多いキーワードを中見出しに詰め込む
次に、検索が多いキーワードを中見出しに詰め込みます。
ここで使うのがGoogleサジェストです。
例えば、Googleサジェストで「ダイエット」というキーワードを入れます。
そうすると、こんなキーワードが出てきます。
- ダイエット 食事
- ダイエット サプリ
- ダイエット レシピ
- ダイエット 速報
- ダイエット 筋トレ
- ダイエット ブログ
- ダイエットアプリ
- ダイエット方法
- ダイエット おやつ
これを元に、1つの記事の中に中見出しとしてこれらのキーワードを詰め込みます。
こうすることで、さまざまなキーワードでの検索に対応した記事が出来上がります。
3.コピペした記事を使いながら、より分かりやすく書き直す
この2つを元に、より分かりやすい記事に書き直して行きます。
ここで注意したいのが、「初心者」が読んでも分かるように!ということ。
記事を読む人の8割は初心者です。
マニアック向けの記事よりも、初心者向けの記事の方が読まれる傾向があります。
初めての人でも分かりやすく、例えを入れたり、写真を入れたりしながら記事を書いて行きます。
4.スマホ向けに作る
最後に、パソコン向けではなく、スマホ向けに記事を書いて行きます。
今はスマホユーザーの方がPCユーザーよりも多く、7割スマホ、3割PCという割合で訪問者が来ます。
すき間時間に見てくれる若い女性向けに記事を書くようにターゲティングしていたようです。
こんな感じの「コピペからのリライト」方式で記事を書くのがWelq式です。
なぜWelqは告発されたのか?
こんな感じの記事を、専門家でもない若い女性に書かせていたWelq。
1記事2,000文字以上を90分以内に書かせていたようです。
働く女性にとっては、2,000字を90分以内に書きあげることが大切なので、記事の信ぴょう性とか、多少の記事の違和感などは関係ありません。
ということで、記事の構成が変だったり、コピーされたのが丸わかりだったり、著作権侵害をしまくっていたのです。
ほとんどのキーワードを1位独占してしまえば、「コピペ」されてるのも分かってしまいますし、コピペされた側も黙っていないですよね。
Welqから学ぶリライトとは?
ここで学ぶことは、「コピペ」ではなく「参考程度」にしておくことです。
Googleサジェストを使うことは間違っていないですし、1位、2位のサイトを参考にすることも間違っていません。
ランサーズなどを使って記事を外注することも問題ないので、ぜひ活用できるところは活用してみましょう。
ボクも外注化を始めましたし、Googleサジェストを使って「タイトル選び」をしています。
ぜひ今後の参考にどうぞ。